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ひな人形5段目にいる3人組の知られざる役目

ひな人形の5段目に飾られる「三人仕丁(さんにんじちょう)」と呼ばれる3人の男性をご存知でしょうか。

お内裏様やお雛様がすました顔をしているのに対して、この3人は「泣き顔」「怒り顔」「笑い顔」と、とても表情が豊かなのが特徴です。
彼らは宮廷でお掃除をしたり、お殿様がお出かけするときに傘を持ったりして働く、親しみやすい存在です。

なぜこんなに感情豊かな顔をしているのかというと、ここには「喜怒哀楽を隠さずに出せることこそが、人間らしくて健康で幸せな人生ですよ」という、親から子どもへの温かい願いが込められています。

泣いているのは若者、怒っているのは働き盛りの大人、笑っているのはおじいさんという説もあり、人の一生を表しています。

この3人の豊かな表情を作るため、佐野の人形工房では職人が工夫を凝らしています。

上品さを大切にするお雛様とは違い、仕丁たちの場合は、職人が刃物を使って大胆に顔のシワや筋肉の動きを削り出します。

特に「怒り」の顔は眉間にグッと力が入るように深く彫り、「笑い」の顔は目尻が優しく下がるように立体感をつけていきます。

さらに、彼らが手に持つ小さな傘などの道具も、すべて竹や木を細かく削って手作りしています。

少し低い位置に飾られる3人ですが、職人が込める情熱やお守りとしての意味の深さは他のお人形と変わりません。

賑やかな彼らが加わることで、ひな祭りの飾りがパッと明るく楽しい雰囲気に変わります。

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