五月人形(鎧、兜)の購入を考えていらっしゃる方は、五月人形(鎧、兜)取扱店へ出向いたり、ネットショップで探したりした事が あるかと思います。でも、どうしてこんなに価格が違うのかと感じられたのではないでしょうか?
知っておきたい価格の違いについて
まず『一つ目』として、五月人形(鎧、兜)の作りですが、熟練した職人が、手をかけ時間をかけ仕上げていったものと内職やパートさんたちの手によって量産体制(分業)でつくられた五月人形(鎧、兜)では、人件費が違います。
手間をかけ見えないところまで真面目に作ってあるものは、どうしても高めの値段になります。
『二つ目』として、お道具類も塗りが丁寧なもの、木工が複雑なもの、蒔絵の金の純度などの手間と材料の違いが値段の違いとなってきます。
『三つ目』には、お雛様もつくりの丁寧さプラス衣裳の素材の違いが値段にかかわってまいります。
たとえば、化学繊維と絹、紙のような生地と複雑な織物、樹脂系の部品と伝統素材の部品など使用する者によって価格が違ってきます。人の衣服もシルク製品は、人工素材より高価になるのと一緒です。当店では、そういうご説明をしながら、またご予算に沿ったセットができるようにということで、お手伝いをしながら販売いたしております。
一生に一度の贈り物、良い五月人形(鎧、兜)を
五月人形(鎧、兜)は、いわば生まれてきた赤ちゃんの分身であり、厄災や不幸を引き受けてくれるものです。
昔からの慣わしや風習だけとなり形骸化していく気がしております。そこで、先人たちがどういう思いでこの行事を始めたのか、どのように変遷して今形になってきたのかなど、ぜひ次の世代まで伝えたいそんな思いで販売しております。
男の子の初節句に贈る五月人形(鎧、兜)、そのお子様にとって一つしかない「五月人形(鎧、兜)」です。もちろん一生に一つ、買い換えることを普通は、しないものです。修理しながらでも一生お付き合いするのが、本来の意味に沿っていると考えます。
大切なのは、五月人形(鎧、兜)です。付属は、(台、屏風、お道具など)買い変えても、構わないわけですが、五月人形(鎧、兜)は、その子供にとって一生物です。
是非、良い五月人形(鎧、兜)を見つけるお買い物をして見てはいかがでしょうか
端午の節句の意味とは
もともとは、男子の誕生に対しての思いが現在とは、少々違ったように思います。
昔の男の子に求められたのは、家の跡取り、立身出世、強く逞しく、等々そのため男の子の節供は、外に向かってのものがあるわけです。
たとえば、武者幟や鯉のぼり庭や畑や門等に立て、ご近所に対しての披露目の意味がありました。
またこの幟類がひらひらする事で神社の幣束同様、神様に降りてきてもらう為の、よりしろの役割もあるようです。

端午の節句になぜ五月人形(鎧、兜)を飾る

家の中に飾る鎧や兜等がお雛様同様、赤ちゃんの分身として赤ちゃんの代わりとなって厄災をひきうけてくれるための贖物(あがもの?1)や撫物(なでもの?2)のような役割となります。
その前で誕生した男子に思いの深い人たちが、集まって食事会をする。以下、おひなまつりと同様にして頂けばよいと思います。
男の子は、たくましく立派に成長するようにと祈り、将来、受験や就職、結婚など人生の幸福に恵まれるようにという気持ちを託して飾るのが五月人形(鎧、兜)です。
飾る期間について
五月人形(鎧、兜)は一般的に3月下旬~4月中旬くらいに、遅くても4月29日までには飾りはじめ、こどもの日を過ぎたくらいで仕舞うのがよろしいと思います。
次男、三男が生まれたら五月人形(鎧、兜)はどうするの
「端午の節句の意味とは」「なぜ五月人形(鎧、兜)を飾る」にも記述しましたが、五月人形(鎧、兜)は生まれた赤ちゃんの代わりとなって厄災や不幸を引き受けてくれるために用意していただいております。
是非とも、小さいサイズなど無理の無い範囲でその赤ちゃんの身代わりとなってくれる五月人形(鎧、兜)を用意してあげられればと思います。
